2020年代を迎え、”with-コロナ時代”を乗り切るために生活様式への注意に気を遣う日々ですが、ようやく日本におきましてもワクチン接種は拡がりを見せており、”after-コロナ時代”に向けて動かれていると思います。
その中でも世界の人々が暮らす、地球規模での社会経済の将来に目を向けますと、国連が推進する“SDGs=持続可能な開発目標課題(2015年9月の国連サミット採択の17項目、リンクPDF参照)“への取り組みが、ますます重要視され、わが国政府も、“2050年の炭素ゼロ社会”を目指す政策発表がなされました。
人類が生きる上で不可欠な砦となる、SDGs(=持続可能な開発目標課題(2015年9月の国連サミット採択17項目)の基盤をなす2つキーワード “食糧供給と脱炭素・グリーンエネルギー”分野こそ、我々の“北日本(東北、北海道)地区は豊富な資源”を有しており、我が国の産業・技術・人材育成を“実践分野でリードできる潜在ポテンシャル”があります。
しかしながら、現実は、東日本大震災10年を経て、当該地区では、1)一次産業(農水産)担い手の減少、少子高齢化、街並み賑わいは衰退し、2)従来強みの海洋・水産資源の枯渇化、また、3)国際視点では、東南アジア等の産業技術政策からの追い上げもあり、単機能部品、量産化ではコスト競争に勝てなくなっている、4)サプライチェーンの弱体化・地域外流出による安定雇用(通年雇用)・職域減少が危惧されて来ています。
このような国内外からの地政学的要因が重なり、厳しさを増す北日本(東北、北海道)地区ですが、上記の現実を覆う地域社会の技術課題を再確認し、北日本地域再生を目指す“北日本SDGsスマートアグリ推進フォーラム”を設立しました。